入谷の住宅

(2006年12月竣工)

作品写真(撮影:GlassEyeInc. 海老原 一己)2007.01.29

住まい慣れた地元で、ここ数年土地探しをし、ついにマンションから戸建ての家に住み替えることになった施主からの設計要望は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. リビングが広く、バルコニーとつながって生活が楽しめる
2. 明るくて緑を観ながらくつろげる坪庭のある浴室
3. 日中は照明をつけない生活とプライバシーを守る。光を入れ、視線は遮る
4. 天井は少し高い方がよく、木の梁の飾りがよい
5. アンティークの照明やステンドグラスをつけたい

防犯とプライバシーとしての閉鎖性と、暮らしの上での光や風の開放性を両立させる工夫として、外周を杉板本実型枠によるコンクリート打放仕上げの壁面とフロストガラスの壁に囲うように外皮をつくり、その内側に余白をつくることを考えた。1階からは光庭〜ホール〜中庭〜階段〜リビングへと立体的に連続していく空間構成として、それに連続した2階は、内部と同様の広さのテラス(人工地盤)とその内部である土壁やチーク材で仕上げたリビング・キッチン・ダイニングと一体化することで、すべてのコントラスト(室内温熱環境や、光と影のバランス)をつくることができた。鉄骨造の平板屋根においても外壁面よりスリット状に浮かせることで、この家が都心一角であることを忘れさせてくれるかのように、広い青空と明るい光、そして空間の質を確保してくれています。いつも自然の光や風を感じられる暮らしを、建て主の趣味のアンティークを、「モダンデザイン」と「本当の質感」で融合させてできたアーバンリゾートハウスのかたちである。

RC造(一部S造)/地上2階建て
延床面積:152.00m²(46.06坪)
建築面積: 94.00m²(28.48坪)
家族構成:夫婦+子供1人