大谷口の家1

(2007年4月竣工)

作品写真(撮影:GlassEyeInc. 海老原 一己)2007.05.10

東西に長い敷地の南側には疎水を埋めた遊歩道があり、北側には隣家が接しているため、ここで考えたことは北側にも車路を設けて、建物の南北にそれぞれ遊歩道と車路の余白な空間を挿入することで、十分な日照が確保される大らかな環境をつくることにした。
大らかな敷地に6M×6M×6Mのキューブの空間を3つ配置して、その間にもガーデンコートやサンテラスを組み込んで、全体の流れを構成した。
木造の1Mピッチの剛性梁が並ぶ構造形式を採用し、天井仕上を無くした広いワンボックスの空間として、建築的な機能を固定しない「意志」として呼びかけてきます。
子世帯の特徴としては、前面道路際に配した2つのキューブからなり、1階の空間は、土間と板間がテラスをはさんで、それぞれが趣味の空間として自由に使えるように考慮した。また、2階の空間は、テラス〜リビング・キッチン〜テラス〜バステラス〜寝室、と続き外部と内部を交互に挟み込んで、内外の境界意識が曖昧になるような、連続的な豊かな空間として、あたらしい構成とした。
親世帯は敷地奥側に配した1つのキューブを北側に少しずらして、遊歩道との間にテラスとなる庭を設けることで、ゆるやかな落ち着きがあらわれる。
2世帯ではあるが、街並みをつくるような小さな「住宅郡」として、土地の余白が生まれるようなことをこれからも考えて行きたい。

木造2階建て
延床面積:子世帯/156.00m²(47.19坪)、親世帯/72.00m²(21.78坪)
建築面積:子世帯/ 78.00m²(23.60坪)、親世帯/36.00m²(10.89坪)
家族構成:子世帯/夫婦、親世帯/夫婦