草加の家

(2011年2月竣工)

作品写真(撮影:GlassEyeInc. 海老原 一己)

工務店から依頼されたこの家は、クライアントに安心して提供できる住まいの基本的なカタチをまとめたものである。家を資産として長く保つこと、住まう上でのエネルギーを少なくすること、環境に即した工夫をすること、それら多岐にわたって家を管理サポートしていくことなど、家をつくる上での大切な要素を、工務店とトステムと建築家が一体となり技術力と組織力と創造力の3つが結実する事で安心な住まいのカタチをここでは提案しています。高気密・高断熱・高耐震・省エネ・健康環境などを実現させる現在での最先端の仕様でつくられたのがこの家であります。

室内微気候をつくる

外に自然な気候があるように、室内において人が健康で快適に活動できる気候を創ること=室内微気候を第二の自然と位置づけ、住まいの空間に省エネや快適そして耐久性を備えた頑丈さを基本に人の生活を支える活動空間の提案をここではエアサイクルというカタチでつくりました。
東西に貫通した3層の吹抜部分は、その室内微気候をつくり出す装置とした空間設計としている。夏は吹抜上部にある除湿冷房器から乾いた涼しい風が上から下へと自然対流して各部屋に流れ込みます。冬は1階にある蓄熱暖房器から暖められた上昇風が下から上へと自然対流した各部屋に流れ込みます。誰でもわかるこの簡単な工夫を可能のしているのが実は、この家自体の上記の仕様なのです。
建物の性能(気密性・断熱性・換気のバランス)を高めることで、家全体を一つの箱として温度差のないやさしく快適な室内微気候が可能となります。本当の意味での省エネやエコとは、実は私たちの家そのものの能力が解決してくれるのです。もちろん、外環境も大切です。建物の回りに多くの余白空間=光のたまりを確保して、光・風・木々を取込んで大らかな内外のつながりをつくります。

木造/地上3階建て
延床面積:158.62平米(47.99坪)
建築面積: 66.10平米(19.99坪)
敷地面積:120.17平米(36.35坪)