青葉台の家

(2007年5月竣工)

作品写真(撮影:GlassEyeInc. 海老原 一己)2007.06.26

目黒区青葉台の傾斜地の一角(平地)に建つこの家は、階段を中心にスキップフロアをもつ、内部空間が連続していく、微気候としての空気の循環する住まいである。建物全体の構成としては、前面道路から1.4M上がった敷地に、1階部分を天井高さ3M(階高3.5M)の大きなパブリック空間とし、その上に北側斜線上ずらした2階部分のプライベート空間をのせて、道路面高さに合わせた車庫の半地下部分とその上のゲスト空間の中2階部分をそのまま差し込んだようなかたちに配置しました。また青葉台の緑豊かな近隣環境を考慮し、屋上全面を人工地盤としてのテラスと空中庭園としています。内部空間においては、施主がシックハウスアレルギーのため、時間をかけて吟味・確認した素材(無垢材、火山灰土、ホタテ粉、炭塗装、漆喰などその他)を使用した高い性能基準での「健康住宅」を構築しています。もちろん、健康的な室内温熱環境をつくることにおいても同様に、施主要望である放射型暖房・涼房・除湿システム(HR-C)を採用することで、自然な空気の流れや温度の変化、そしてきれいな空気である「微気候」をつくれたことで、人工的とはいえ、都市生活での現時点においては、最良に快適な方法ではないかと考えます。設計をする上で、この家のように人が健康を維持し暮らして行くことに係るコストをもう少し総括的に考えることで、もっと人にやさしい住まいが増えることを願うばかりです。

RC造/地下1階地上2階建て
延床面積:337.29m²(102.03坪)
建築面積:165.20m²(49.97坪)
家族構成:夫婦+子供2人